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変形性膝関節症

変形性膝関節症とは

変形性膝関節症とは
変形性膝関節症は、膝関節の軟骨がすり減り、変形が生じることで、痛みや炎症が生じる疾患です。軟骨がすり減り、骨同士がぶつかることで「骨棘」とよばれるトゲが発生したり、関節包に炎症が起こることで、膝に水が溜まったりします。
変形性膝関節症の主な原因は加齢で、膝周りの筋力の低下、肥満によっても発症リスクが高まります。

変形性膝関節症の症状

変形性膝関節症は、症状の段階に応じて、
初期、中期、末期に分類され、
それぞれで異なった症状が現れます。

初期の症状

  • 歩くと膝が痛くなってくる
  • 立ち上がろうとすると膝が痛くなる
  • 休憩することで、膝の痛みが和らぐ

中期の症状

  • 階段の上り下りができなくなる
  • 長距離を歩けなくなる
  • 正座ができなくなる

末期の症状

  • 大きく膝が変形する
  • 膝を真っすぐに伸ばせなくなる
  • 日常生活に影響を
  • 歩行困難になる

変形性膝関節症の原因

変形性膝関節症の原因は、主に加齢で、筋力低下や肥満も発症リスクを高める要因となります。
また、骨折や靭帯損傷、半月板損傷などの外傷や、化膿性関節炎といった感染症の後遺症として起こることもあります。

加齢

膝関節の軟骨は、年齢とともに劣化し変性していきます。
加齢によって弱った軟骨に、負担がかかると少しずつ軟骨がすり減っていき、変形性膝関節症を発症します。
内反膝(O脚)や外反膝(X脚)の人は、膝に体重が内側または外側に偏っているため、それに応じて内側または外側の軟骨からすり減っていく特徴があります。

肥満

肥満は、変形性膝関節症の発症や進行の原因となります。歩行時の膝関節にかかる負荷は、体重の3倍であるとされており、階段を降りるときには体重の5~7倍の負荷がかかるとされているため、肥満は膝関節に大きな負担を加えます。

筋力低下

筋力低下は、変形性膝関節症の発症や進行の原因となります。
膝の筋肉は、歩行時などの衝撃や負担を受け止める役割がありますが、膝の筋力が低下すると、膝関節への負担が大きくなり、膝関節の軟骨がすり減りやすくなります。

変形性膝関節症の検査・診断

まずは歩行や着座の状態を見て、異常がないかを確認し、痛みなどの症状や関節の動き方、腫れ、変形などを確認します。
その後、レントゲン検査を行い膝関節の骨の状態を確認します。必要に応じて、膝関節の軟骨の状態を詳しく確認するためにMRI検査を行うことがあります。
炎症が強い場合には、膝関節に針を刺し、関節液を採取し、状態を確認します。
関節液が白や黄色に濁っている場合は、化膿性膝関節炎が疑われるため、追加で血液検査を行います。
なお、MRI検査が必要な場合は提携先の医療機関を紹介いたします。

変形性膝関節症の治療

変形性膝関節症の治療は、大きく分けて保存療法と手術療法があります。
基本的には、保存療法によって、症状改善を図りますが、症状の改善が見込めなかったり、日常生活への支障が大きい場合は手術療法を検討します。
なお当院では、手術療法はできるだけ最後の手段としており、保存療法や再生医療を優先的にご提案いたします。
当院は、患者様の血液から抽出したPRPを用いて組織の再生を促すPRP療法を行っています。PRP療法をご希望の場合は、お気軽にご相談ください。
なお、手術療法が必要と判断した場合は、提携している医療機関を紹介いたします。

生活指導

生活指導では、膝に負担をかけにくい歩き方や靴の選び方を指導しています。また、肥満は変形性膝関節症を進行させる要因となるため、肥満の方にはダイエット法の指導も行っています。

運動療法

運動療法では、可能な範囲で膝周りの筋肉を鍛える運動を実施しています。膝を支える筋肉を鍛えると、膝関節にかかる負担が軽減し、症状の緩和や予防効果が期待できます。運動内容は、ご自宅でできる簡単なものから、エアロバイクや水中歩行などを扱っております。

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物理療法

物理療法では、膝の周囲に電気を流す干渉波治療や、超音波治療、温熱治療などを行っています。

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装具療法

装具療法では、足底板やサポーターなどを使用して、膝への負担を軽減します。

薬物療法

薬物療法では、消炎鎮痛剤などを用いて痛みを抑制します。また、関節液の主成分であるヒアルロン酸を膝関節内に直接注射することで痛みを緩和させる治療もあります。

PRP療法

PRP療法とは、患者様の血液から血小板を抽出して作るPRP(多血小板血漿)を損傷部位に直接注射することで、痛みの解消や損傷部位の回復を促す再生医療です。PRPは、組織の修復を促進する因子を多く含んでおり、難治疾患や完治するまでに時間がかかる障害などの治療に用いられます。

PRP療法について